2025/06/04
はなえみ保育園にて、「デジタルキャンプ for Kids in はなえみ保育園」を実施しました!
2025年1月6日(月)に、はなえみ保育園にて「デジタルキャンプ for Kids in はなえみ保育園」を実施しました!その様子をご報告します!
●はじめに
活動の様子について、崇城大学の、SCB放送局さんに取材・編集していただきました!
ご覧頂けると、活動のイメージがしやすいかと思います。
今回の記事では、動画内で紹介しきれなかった、活動のきっかけや今後の課題について、そして活動してくれたメンバーの様子をお伝えします。
●はなえみ保育園について
熊本県上益城郡益城町にある「はなえみ保育園」では、子どもがのびのびと自分らしく育つことを大切にし、五感を使って遊べる環境の提供や、保護者や地域との連携によって、子育てしやすい社会づくりを目指しています 。
●活動のきっかけ
2024年5月頃、園長の岩本淳子さんより、「子どもたちにもっと身近にAIや情報技術を感じて欲しい。小学校に上がってタブレットを使い始める前に、YouTubeやゲームだけでなく“考える道具”としての使い方を知って欲しい」という声をいただきました。
はなえみ保育園では、以前から企業が提供するAI教育プログラムの導入を検討されていたそうです。
そうしたプログラムは、簡単に導入できる面もある一方、高額な費用が掛かるといった課題もありました。
↑ 園長の岩本さんは、「子ども達が、どんな事に挑戦しながら進んでいけるように成長して欲しい。」と語っていました
そんな中で、園長の知人である内藤先生や、子ども向けプログラミングを専門とするグジョン先生が、当クラブの顧問を務めていることを知り、今回ご相談に至ったそうです。
打ち合わせでは、グジョン先生の考える「最初からタブレットやPCを使うのではなく、身近な遊びや道具を通じてプログラミング的な思考に触れていく」というアプローチに、とても共感していただきました。
教育プログラムを“提供する”のではなく、保育士自身が子どもたちにプログラミングの入り口を“つくってあげる”。そんな視点の変化が、今回の取り組みのスタートにつながったのではないかと考えています。
↑「身近なところにもプログラミングはあるんですよ」と説明するグジョン先生
●活動内容について
今回の依頼を受けて、6名のメンバー、そしてグジョン先生が「一緒にやりたい!」と協力してくれました!
以下に活動内容について記載します。
~情報機器を使わないプログラミング教育 by グジョン先生~
まず最初に、タブレットやPCを使わないプログラミング教育として、グジョン先生による、「Simon says ゲーム」をおこないました。
指示する人が、例えば「Simon says touch your head.(頭を触ってください)」と言ったら、聞く人は、指示通りに頭を触らないといけないというゲームです。
このゲームでは、機械を使わなくても、与えられた指示を理解し、条件に従って行動するという、「プログラミングにおける条件分岐の考え方」を理解することに繋がります。
↑ Simon says ゲームの様子
~スマートランプやタブレットを用いたプログラミング教育 by 学生クラブメンバー~
次に、スマートランプやタブレットを用いたプログラミング教育として、今回はテクノファンタジーでおこなった3つのアクティビティを、保育園児(5歳)向けにブラッシュアップして実施しましたので、ご紹介します!
↑ Dプロジェクトの様子
②ゲーム作り体験会
情報学科2年の土本捷人さん、森本弥馬都さん、杉永健一さんが担当してくれました!
子供向けのプログラミング言語、「Scratch」を用いて、猫のキャラクターを目的地まで連れていくゲームを作成してくれました!
とても単純で、分かりやすく、そして達成感を感じることができるゲームだったこともあり、子ども達も喜んでいました!
↑ ゲームを楽しむ子ども達
③AI体験会
情報学科2年の岩川由佳さん、藺牟田よつはさんが担当してくれました!
「Google Teachable Machine」という、画像や音声、身体のポーズなどを学習させ、それらを判別できるモデルを使ったクイズを体験できるアクティビティです!
岩川さんはこのアクティビティのマニュアルの作成も担当してくれて、このマニュアルにより、保育園の先生方もこのアクティビティをする方法を学ぶことが出来ます!
残念ながら、今回は機材トラブルによってこのアクティビティを実行できませんでしたが、今後の活動において、このマニュアルはとても役立つものになると思います!
↑ 岩川さん制作のマニュアル
●今後の課題
私たち学生クラブとしては、ゆくゆくは保育園の"先生"にも、AIやプログラミングの教育手法を学んでいただけたらなと考えています。
というのも、この活動を継続・拡大していくにあたり、私たち大学生はいずれ卒業するため、「大学生がいなくなったら活動が終わる」といった状況に陥ってしまう可能性があるからです。
この実現のためには、岩川さんが作成してくれたようなマニュアルはもちろん、保育園の先生が、別の保育園の先生に教育手法を教えるといった、保育園同士が繋がるような仕組みづくりが必要なのではないかと考えています。
これらの実現に向け、まずは、「アクティビティのグレードアップとマニュアル化」に取り組んでいければと思います。
最後に、今回一緒に取り組みをおこなった、はなえみ保育園様、取り組みを取材・編集してくださったSCB放送局の皆様、ありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
荒田